円高荒れ相場だがビットコインの価格が安定しているのはなぜか？

世間は円高で大荒れの相場になっていますが，最近のビットコインの価格の安定性ときたら，ドル円とかよりも安定なんじゃないかと思うほどです．

BTC/JPYの価格はあまり変わらず，BTC/USDは上昇しつつあるので，この違いを見てみても円高がどれだけ進んでいるかがわかるかと思います．

とすれば，円高のうちにビットコインに替えておくというのもアリかもしれないなと思い，コツコツビットコインの保有を増やしています．

取引高が多く流動性が高いにもかかわらず，価格が安定するというのは，市場原理としてとても良いことだと思います．

ビットコインとフィアット通貨の価格安定性についてちょっと考察してみたいと思います．

・アルゴリズムトレードの存在

フィアット通貨のFXといえば，アルゴリズムトレードが市場をコントロールしているといっても過言ではありません．逆張り個人投資家であるミセスワタナベも最近は負けてるんじゃないでしょうか？ 日銀バズーカ砲や口先介入などもはや人間が介在してなんとかなる相場ではない様相です．

悪材料が出たらフラッシュクラッシュのように連鎖反応的にすぐ価格が飛びますし．

これに対して，ビットコインはまだまだアルゴリズムトレードを生業としてやっているところは少ないように思います．ビットコイン界のクオンツみたいな人がいたら教えてください．

アルゴリズムトレーディングボットやHFTがあまりいないというのも，ニュースにぴょこぴょこ連鎖反応せずにすみ，はたまた国際情勢に左右されないという面からも安定性が生まれるのかもしれません．

・資金の流入

ビットコインの時価総額は増え続けています．悪材料があまりないというのもあるでしょうし，Ethereumアプリが色々出たりやその他プロジェクトのICOなどビットコインを軸にした決済手段を通じていろんなプロジェクトに投資されていると思います．

ブロックチェーンの投資には，フィアット通貨 → ビットコイン　→ その他の仮想通貨orトークン の流れができているのでしょう．

国のへんな金融政策に左右されない経済圏が出来上がろうとしています．それは，政治的なバイアスのない合理的な資本市場が形成されていくことに繋がってくるかもしれません．合理的な市場なので，それをさしはかる価値も合理的に評価されるかもしれません．

仮想通貨は裏付けがないから信用できないと考える人もいるかもしれないですが，法定通貨も国が破綻すれば紙くずなので，貨幣そのものに価値は無く，裏付けは国に対する信用だけなのかなと思います．

いずれにせよビットコインはPoWを支えるサーバが全てなくならない限りなくならず，今後も拡大を続けていくでしょう．おかしな政治や金融政策を裏に，誰も中央集権的なコントロールができない最適化がなされた市場へのパラダイムシフトが起こりつつあると思います．